個人事業主が自分の生活費を運転資金に充てた場合、事業主借と短期借入金のどちらで仕訳けられば良い?

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個人事業主が会社を経営している場合、必ず必要となってくるのが運転資金です。

 

運転資金とはオフィスや工場の維持費や光熱費、材料や商品の仕入れ代金など、会社を日々維持していく上で欠かせないものです。

 

運転資金が足りなければ倒産の危機もあるため、蓄えておくかどこかから借りるしかありません。

 

小さい個人経営の会社の場合は、会社の運転資金を自身のポケットマネーで補うことがよくあります。

 

しかし、この場合の損益計算書には事業主借と短期借入金のどちらを記入すれば良いのでしょうか。

そもそも事業主借と短期借入金の違いとは何?

事業主借と短期借入金のそもそもの違いとは一体何でしょうか。

 

「事業主借」とは個人事業主の方は馴染みがあるでしょうが、簡単に言うと会社に貸したお金という意味です。

 

「事業主借」=事業主(会社自体のこと)がお金を借りると考えると分かりやすいと思います。

 

経営者としては会社にお金を貸しているため「事業主貸」と勘違いしやすいですが、事業主から見たらお金を借りている立場のため「事業主借」となります。

 

では短期借入金とは何かというと、通常は会社の運転資金として自己資金が足りない時に金融機関にお金を借りることを言います。

 

借入金には2パターンあり、短期借入金と長期借入金です。

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短期借入金の場合は、返済期間が1年以内に設定されている時に使われます。

 

短期借入金を使う場合は金融機関からの借入れが一般的ですが、その他にも親会社などの関係会社や個人からの借入れについても返済期間が1年以内の場合はすべて短期借入金となります。

ポケットマネーから事業の運転資金を捻出した時は「事業主借」

短期借入金は法人だけでなく個人からお金を借入れた場合にも使うことができます。

 

個人の時も使えるため、自身のポケットマネーから事業の運転資金を捻出した場合に、事業主借と短期借入金のどちらを使えば良いのか迷う方もいるでしょう。

 

しかし、事業主借の場合は、1年をまたぐと借入金額は自動的にリセットされるという特性を持ちます。

 

次の年からは借入金0円で始めるというわけです。

 

金融機関に借入れした場合に、1年をまたぐとリセットされてしまうのはかなりまずいことになるでしょう。

 

事業主借の方は、会社にお金を貸すという意味を明確に含んでいるため、ポケットマネーから事業の運転資金を捻出した場合は、事業主借を使用するのが正解となります。

 

ちなみに事業主借は、1年をまたぐと借入金額は自動的にリセットされるため、事業費から経営者にお金を戻す必要はありません。

 

生活費が足りない場合は、事業主貸として経営者にお金を貸したことにすれば大丈夫です。

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